親指シフトでタイピング速度2倍を目指した、かけだしPMの挑戦結果
さけです。モバイルアプリサービス部のかけだしPMです。
私は、クラスメソッドに入社する昨年までWebプログラマーでした。
プログラムは、もちろんKB(キーボード)からアルファベット入力で書きます。
しかし私は、日本語特化入力方法である親指シフトを、2年半ほど前から実務に取り入れました。
その理由は、進捗管理や仕様調整の業務が発生した時期に起きた
ある出来事に起因します。
今回は、
・ プログラマーがKB入力方法を日本語特化【親指シフト】に変えた理由 ・ 【親指シフト】がローマ字入力よりどのくらい早くなるのか
をお話しします。
作業効率化を考えるPMの方や、
日本語を早く入力したい方に是非読んでいただきたいです。
職業病なんてならないと思っていた
私が、【親指シフト】を導入したのは、ある怪我が理由です。
それは、マウス腱鞘炎。
私はプログラマーの経験を積んだ後、
進捗管理や仕様調整業務を兼務で行うようになりました。
その時に関わっていた案件は、タスクのチケットが山ほど積み上がる案件でした。
毎日自分のソースコードと、チケットとのにらめっこして、
KBをカタカタ、マウスをカチカチ。
そんな日々を1ヶ月ほど続けたある日。
あれ?なんか手首痛い。すっごい痛い!(|| ′ω`)σ
わからないことはすぐggrksと教えられた世代ですのでね、調べました。
https://www.sanwa.co.jp/seihin_joho/ergo/column_shisei.html
【マウス腱鞘炎の症状】
- 1.マウスの使用による手・腕の不調 手首や親指の付け根の痛み、手や腕のしびれ、肘や肩の痛み、握力の低下など。
- 2.マウスの使用に伴い、身体の軸が崩れることによる不調 マウスを利き手だけで長時間使用するので、利き手側に負担がかかり、だんだん身体の軸が崩れます。 頭痛、腰痛、背中の痛み、耳鳴り、目の疲れ、むくみ、肌荒れなどが起こります。
ほう、これが腱・鞘・炎…!!
エンジニアの職業病とまで言われていました。
(後、パティシエさんもなりやすいとか。泡だて大変。)
いつまでもエンジニアでいたいから
腱鞘炎について色々調べ、対策は手首を動かさないマウスが良いという結論に至り
以下を購入しました。
トラックボールタイプのマウスです。
カーソル操作のボールを親指で操作するタイプなので、手首に負担はかからなさそうです。
早速購入して、私物として会社で使用開始しました。
慣れるまでに、少し時間がかかりましたが、いい感じ!!
腱鞘炎も鍼に行って直ったし、めでたし、めでたし!
…あれ?親指シフトの話は?
そう、この時の怪我は、おそらくマウス腱鞘炎なのです。
マウスだけ変えればよかったのでは?と思いますよね。
私がマウス腱鞘炎という痛みの理由にたどり着き、
解消方法を探している時に以下のような内容の記事を読みました。
腱鞘炎はエンジニアの職業病のようなもの。 使えば使うほど身体は摩耗していく。
当時、30代半ば。
20代と30代の違いに思い当たるようになった頃だったので、響きました。
デスクワークだって身体を酷使している。
そして、限界は個人差はあってもいつか必ずくる。
腱鞘炎からいきなり哲学っぽくなった(゚Д゚ )!
…とまぁ、哲学はともかく私なりに以下の結論にたどり着きました。
・ マウス操作だけではなく、KBの文字入力も大量だと手首や指に負担をかける ・ 負担をかけない = あまり指や手首を使わない = KBの打鍵数が少なければいい
そして打鍵数が少ない入力方法を探した結果
【親指シフト】に出会いました。
親指シフトって何?
親指シフトは、以下の特徴があります。
・ 1打鍵/同時打鍵によってかな入力と同じように一打鍵でかな文字を入力
・ かな入力と違い使用KBの範囲が狭いため、かな入力よりも効率よく日本語入力が出来る
・ しゃべるように書ける!
今みなさんが使っているPCでもフリーのエミュレートソフトを導入すれば
ハードウェアを変更する事なく使用できます。
ちなみに親指シフト用のKBも存在しており購入しましたが、
ノートパソコンユーザーになってから家でホコリをかぶっています。
さらに、クラスメソッドに入社してMacユーザーとなった事により
トラックボールマウスは使用しなくなりました。トラックパッド最高。
どのくらい早くなった?アルファベット入力は遅くなった?
どのくらい早くなったかというのは見ていただいた方がいいですね。
上段が親指シフト、下段がローマ字入力の動画です。
■動画の言い訳■ ・ 動画雑じゃない?
→動画の編集に慣れてなくて、すみません。 ・ 全体的にタイピング遅くない?止まっているとこない?やらせ?
→Gifにしたので遅くなったのですが、比較は問題ないかと…
結果は…【親指シフト】の方が4秒ほど早いという結果になりました!
今回の例文は短いのでそんなに差はないように感じますが、
長文になると打鍵数と指・腕の負担に雲泥の差がでます。
そして私はもうローマ字入力はブラインドタッチが出来ません。
頭が【親指シフト】入力に切り替わっているためです。
動画撮影は、手元を見ながら行いました。
殆どの【親指シフト】ユーザーが同じようにローマ字入力が出来なくなります。
ただし、アルファベット入力は別物として頭で切り替わるようで、
特に問題なくプログラムは書いていました。
まとめ
導入コストは高め(=結構大変)なため、
どなたにでもオススメが出来るわけではないですが、私は取り入れて良かったなと感じています。
2年半の経験でまだまだ、しゃべるように書く事は出来ませんので精進したいです。
また、今回一番お伝えしたかったのはカラダ第一!です。
怪我したら、ビールのジョッキだって持てなくなる!
マウスの持つ手首の下や、KBの手前に手首枕を入れるなどは
すぐ取り入れられるのでオススメです。
それでは、また。